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素人料理百珍

簡単でスピーディーなレシピを紹介します(たまに凝った料理も、、)とか、映画のはなしなんかも時々、、、

映画のはなし、、若大将はスナイパー?  

『狙撃』1968年 監督 堀川弘通 出演 加山雄三 浅丘ルリ子 森雅之

『なんてことするんだ加山さん!!』おもわずブラウン管に向かって叫んでしまった。加山雄三さんといえば、『シアワセだなあ』と言っては頭をかき、光進丸の船長として大海原を見つめ、”サライ”を歌って、大勢の人にやさしさを植え付けてきた人である。なのに、あろうことか、ファーストシーンでいきなり標的をライフルで撃ち殺してしまうとは、、。

若大将シリーズのキャラとは正反対の展開である、、、
 そりゃあ、『狙撃』というタイトルやビデオパッケージをみれば、加山さんがそういう行動にでることは予想していたが、彼のことだから、やむにやまれぬ理由があって、引き金をひいてしまう。涙すら流すのではないか。そんな映画を想像していた。


 そんな予想を打ち砕き、完全なるハードボイルドとして、『狙撃』シリーズは東宝ニューアクションの中でひときわ輝く名作として存在していたのだった。あのあまりにも有名な松田優作主演『蘇る金狼』の源流としてみることもできる。同じ脚本家 永原秀一の世界が色濃く、共通するシーンが数多い。映画に興味のないガンマニアが観てもかなり充実しているところも同じだ。
 しかし何と言ってもキャストがいい。ヒロインの浅丘ルリ子は美しさに磨きがかかる一番いい年齢であった頃だろう。相棒役の岸田森もいい味をだしている。極めつけは最強の敵、森雅之演じる、老スナイパーだ。ラストの二人の決闘はお宝映像以外の何ものでもない。
 久しぶりに興奮する映画をみた。(DVDで、、、)
 しかし、途中、土人のメイクをした加山雄三と浅丘ルリ子がホテルの一室で踊り狂っているシーンを観たような気がするが、興奮のあまりに観た幻覚だろうか。
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映画のはなし、、、夏はやっぱり怪談、、、  

怖い


怪談『牡丹灯籠』(1968) 大映 監督 山本薩夫


『しんざぶろうさまあああ』夜な夜な男の家に訪ねてくるのは、この世に未練を残しながら自害した不幸な女、お露(赤座美代子)。お付きのおばさんと成仏しきれず、一緒にウロウロしている時、二枚目侍、新三郎(本郷功次郎)に出会ってしまった。

今風に言えば、逆ナンパ。強引に男の家に上がり込み、おばさん幽霊はサッサと布団を敷いてピシャリと戸を閉め、とニヤリと笑った。

契りを交わした男と女は幸せの絶頂、、、となるはずがない。

女の正体(幽霊)を知った男は別れ話を切り出すが、『せめてお盆の間だけでも、夫婦でいさせて下さい』と泣く女に“それもいいかな”と思ってしまう。

しかし、お盆いっぱい付き合うことは黄泉の国へ連れていかれる事を意味しているのだった、、、、、。

お露を演じた赤座美代子もよいが、新三郎の隣に住んでる小悪党、西村晃の女房、小川真由美が実にいい。猫族(キャットピープル)かと思うような目元、口元、声、そぶり。何処をとっても悪女そのもの。小悪党の旦那をけしかけて幽霊をゆすって金をまきあげようというのだからとんでもない奴だ。この夫婦の結末は当然のことだろう。

しかし、お露にしたって同情ばかりはしてられない。若い身空の自害をあはれとはおもうが、何の罪もない男を道連れにしようというのは合点がいかぬ。
 女はコワイでしめくくればよいのだが、男たちの情けなさが目立ち過ぎ、女の恐さが際立たない。

幽霊に言い寄られて縁の切れない新三郎はいうにおよばず、女房に頭のあがらない小悪党、西村晃は論外。元々幽霊二人はコイツのせいで自害するはめになったらしい。いつもは頼りになる男、七人の侍のリーダー志村喬でさえ小川真由美のへたな嘘にまんまと騙され新三郎救出作戦において大失態を演じてしまう。

なんともはや、やりきれない想いで映画は終わる。
涼しくなったのは、テレビを消し、電気を消してからだった。

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映画のはなし、、夏休みに見たい映画(DVD)♪  


 夏に見たい映画イコール、”涼を誘う映像”ということになろうか。
水辺のシーンが多い映画か、ゾっと背筋も凍るような恐怖映画のチョイスが順等なところだ。

 まずは、水辺の映画、、、
豊かな自然、涼しげな清流、その上ハラハラ、ドキドキ感炸裂!とくればオススメ度100%、、、
と言いたいところだが妙なところで引っかかってしまい、満点は逃したものの、
部屋でのんびり夏休みを満喫したい方にはうってつけの一本だ。

『激流』1994年 アメリカ

 微妙にすれ違う家族の絆を取り戻すため
大自然にふれあいながらの川下りキャンプを計画したママ(メリル・ストリープ)の前に
『ごめん、ボクが悪かった、、、』とパパが遅れてやって来た。
片手に仕事用のパソコンを持っているのだが、、、、
一応これで、パパ、ママ、息子、番犬一匹が揃い、家族水入らず、楽しいキャンプが始まった。

いざ急流、川下り!ママの華麗なオール裁き!(彼女はもと急流下りのガイド。つまりプロなのである。)
楽しいキャンプは順調にスタートするが、ここで邪魔者が入る。
 一見、気さくな若者、ケビン・ベーコン他2名。
ケビンは優しい兄貴キャラで息子に取り入り、ママを安心させる。パパは仕事用パソコンに夢中なので関心がないが
”厄介な予感?”は感じている。

数日かけて川を下るので夜はテントを貼って野営だ。日本のオートキャンプと違いコインシャワーなどナイから
適当な水辺を探して水浴びをする。

夜更け、月明かりに照らされながら、メリル・ストリープは服を脱ぎ、水浴びを始めた。

満天の星に至福のときを感じたのも束の間、自分の裸体に注ぐ視線を感じ、ケビンの姿を林の影に発見する。

慌てて服をかき集めテントにもどりパパに報告。変態野郎に違いないケビンを刺激しないよう彼らと別行動をとる作戦にでるのだが、、、

ここからサスペンス&アクションが一気に炸裂!
なのだが、、、

”引っかかってしまった妙なところ”というのはまさにこの
サービカットまがいの”メリル・ストリープの水浴びセクシーショット”。だ。

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彼女の感じた恐怖は『チョメチョメされる、、、』である。

ホントにそうか?ケビンはそんな気持ちになったのか?

そーゆー展開なら彼女の役はデミ・ムーアが演じるべきだ。
日本でリメイクされるとしたら”ジャネット八田、いや壇蜜あたりが適役だろう。
確かに『うーんたまんね~』となるはずだ。この種の展開もサスペンスにひと味加わり、ハラハラドキドキ感も増すことになる。


ということはメリル・ストリープはミスキャストなのか?

いや、デミ・ムーアだったら仕事仕事で家庭を顧みない夫なら自分も本能のままに生きるので家族団らんキャンプなど計画しない。だいいちあまり胸が大きすぎるとオールさばきに支障をきたすかも知れないし、激流に揉まれるたびに胸をユッサユッサされたら映画に集中できない。


 などと考えてるうちに映画はどんどん激流に呑み込まれていってしまう。
あのシーンさえ無ければ、新味はないが純粋にサスペンス&アクション映画として楽しめたのであるが、、、

結論 チョットは涼しくなる!

要望 メリル・ストリープほどの女優にサービスカットなんてイラナイ!お色気担当は別の女優に依頼を!

補足 ジャネット八田・・・元プロ野球選手、田淵幸一の妻。
   70年代を代表する?セックスシンボルの一人として君臨。
   映画『あさき夢みし』では貴族の娘、四条を演じる。
   真言密教の高僧(岸田森)が地獄に落ちてもいいから抱きたいと邪念をいだくほどの肉体の持ち主。

※ この記事は以前に開いていた『レトロマトリックス』という拙の映画ブログから抜粋。
加筆、修正したものです。

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映画のはなし、、、ママは秘密工作員!  

本日三度目の投稿も映画のはなし、、、
この時期になると見たくなる映画がある。

フランク・キャプラの『素晴らしき哉、人生!』などのこころ暖まる映画はその筆頭だが、
超度級、B級アクション映画、『ロングキスグッドナイト』はしびれまくり!
サンタに扮したことがきっかけでヒロインは過去の自分を取り戻すのだが、、、

1996年 アメリカ 監督レニー・ハーリン

          ジーナ・デイビス
          サミュエル・L・ジャクソン

『生きることは痛みに耐える事なのよ!』

アイススケートの最中、転んで泣く娘に喝をいれるジーナデイビスは元政府系秘密工作員。
 あるミッションの失敗から窮地に追い込まれ、、、九死に一生をを得たものの記憶喪失者になってしまう。
 子どもを身ごもっていた彼女は誰のこどもかわからぬまま女の子を出産。やがてやさしい男性にもめぐり逢い、家族三人、平和な日々をおくっていた。
 しかしある事件をきっかけに、自分の過去について調査を依頼していた私立探偵(サミュエル・L・ジャクソン)と共に自分探しの旅にでる。
 記憶が戻りつつあるのと同時に因縁のミッションが再開された。
 長い髪をバッサリ切り、ブロンドに染め、タバコをくわえるジーナは主婦であった自分を捨て、工作員として復帰の決意をするのだが、、、。
 
標的(ターゲット)は幼い娘を利用し、ジーナ達を追いつめてゆく。
ボロボロになり、もはや諦めかけている母親に娘がさけぶ!

『イキルコトハ、イタミニ、タエルコトナノヨ !!』

   絶体絶命の炎に包まれるのは、どっちだ!
 

なんて感じの、レニーハーリン監督による超ド級スーパーアクションB級映画!

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映画のはなし、、、”オオカミのいるクリスマス”  

本日二度目の投稿は映画のはなし、、、
以前書いていた映画ブログより加筆修正を加えたものを綴ります。

昔、テレビのオンエアで一度だけ観た『クリスマスツリー』という映画があった。
  監督 テレンス・ヤング 1969 フランス


師走、頭の痛い季節である。クリスマスやお正月を控えているからだ。
子供たちへのプレゼントが問題なのである。こちらの懐がさびしいにもかかわらず、子供たちは遠慮がない。
 まあ当たり前だ。

とは言え、、

『クリスマスプレゼントは何がいい?』の問いに

『オオカミ!』

普通なら

『冗談おっぺすもんでねえ!』である。

だが、オオカミを手に入れるため死ぬ思いをしなければならない父親もいた。

 夏休み、父と息子はある島へキャンプへ出かけるのだが、ボートで海へ繰り出した際、洋上爆発を目撃してしまう。それが水爆実験だったため、被爆してしまうのだ。あろうことか、父親は海中に潜っていたため免れたのだが、息子の方はもろに放射能をあびてそののち、白血病にかかってしまう。少々、無理のある設定だが、あまりこだわらなくてもよい。
 余命半年を宣告された息子に望むものすべてを与え続ける父親。かなりのお金持ちだったと思う。
しかし『オオカミが欲しい』と言われては、さすがに難色を示してしまった。それでもオオカミを購入しようと走り回るが、動物園で見たオオカミをとても気に入ってしまったため、なかなか息子は笑顔にならない。日増しに衰弱してゆく息子。たまりかねた父親は動物園のオオカミを盗みに行く決心をする。父親の親友(この中年オヤジがとてもいい)に協力してもらい動物園に忍び込む。
 『しかし、これって犯罪だぜ』、、親友の言葉に
『じゃあ、息子を被爆させた奴は犯罪者じゃないのか!』、、、
二人は死ぬ思いをしながらオオカミ二匹を盗み出す事に成功。最後のクリスマスプレゼントを渡すことができた。
 不思議なことにオオカミ達は少しずつ息子と親しくなってゆくのだが、クリスマスの夜はやって来てしまう。

 むかしはこの時期よくTVで放映していたが、今後オンエアされることはないだろう。
 自分も含めてだが、死ぬ思いをして、被爆してしまった子供達を救う努力をしている日本人がいったい、どれだけいるだろう

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